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HEIC を JPEG に変換する無料の方法 — フリーソフトは必要か

HEIC を JPEG にしたいだけなのに、フリーソフト探しで行き止まりになることがあります。定番ソフトが会社では有償になる、Windows の拡張機能は片方が有料、といった実際の落とし穴と、インストールせずに済ませる方法をまとめました。

いま変換する

HEIC をドロップすると JPG か PNG になります。インストールも会員登録も要りません。複数枚をまとめて入れて、ZIP で受け取ることもできます。

変換ツールを開く

変換はブラウザの中で行われ、写真はどこにも送信されません。

iPhone の写真を Windows に移したら開けなかった、という流れで「HEIC 変換 フリーソフト」にたどり着く人が多いようです。ただ、そこから先で行き止まりになることがあります。定番として名前が挙がるソフトは、会社の PC に入れると有償になるものが多く、Windows 標準の方法にも有料の部分があるためです。

この記事では、無料で済ませる方法を、それぞれの落とし穴つきで並べます。結論から言うと、数枚から数十枚なら何も入れずにブラウザで変換するのがいちばん早いです。

方法1:ブラウザで変換する(インストール不要)

HEIC → JPEG 変換ツールに写真をドロップすると、その場で JPG か PNG になります。ダウンロードもインストールも会員登録も要りません。

このやり方が向いているのは、変換が一度きり、あるいはたまに発生する場合です。ソフトを選ぶ・入れる・使い方を調べる、という手順がまるごと不要になります。複数枚を入れて「すべてZIPでダウンロード」でまとめて受け取ることもできます。

向いていないのは、毎日のように何百枚も処理する場合です。変換は端末の中で走るので、枚数が増えるほど待ち時間が伸びます。目安として、iPhone の 24 メガピクセル(4284×5712)の写真 1 枚で、デスクトップなら 5 秒ほどです。

方法2:フリーソフトを入れる — 会社では有償になる点に注意

画像の一括変換で名前が挙がる定番ソフトに XnConvert と IrfanView があります。どちらも「フリーソフト」と紹介されることが多いのですが、無料なのは個人利用の範囲だけです。

  • XnConvert — 「個人・教育機関・非営利団体の利用は無料」と明記されています。会社での利用について同じページが書いているのは「XnView を会社で使うならライセンスを購入すること」で、価格は 1 ライセンス €15 で、まとめ買いすると単価が下がります。XnConvert 単体について会社利用を名指しした一文は見当たらないので、職場で使うなら購入ページで条件を確かめてください。
  • IrfanView — 使用許諾に「私的な非商用利用(家庭での利用)に限り無料」と書かれています。学校・大学・博物館・図書館・慈善団体も無料です。職場や商用で使うなら登録と購入が必要で、金額は購入ページで確認してください(使用許諾自体には価格が書かれていません)。

仕事で届いた写真を職場の PC で変換する、というのはまさにこの「商用利用」に当たります。無料のつもりで入れたソフトが規約違反になっている、という状態は避けたいところです。ソフトを入れる前に、その配布ページのライセンス欄を読んでおいてください。

なお、会社の PC はソフトのインストール自体が許可されていないことも多く、その場合はこの方法は最初から選べません。

方法3:Windows の「フォト」で開けるようにする

Windows 10 / 11 では、Microsoft ストアから拡張機能を入れると「フォト」で HEIC を開けるようになり、そこから JPEG で保存し直せます。ただし必要な拡張機能は 2 つあり、片方が有料です。

  • HEIF 画像表示オプション — 無料(日本のストアでの表示名です。解説記事では「HEIF 画像拡張機能」と書かれていることもあります)
  • HEVC ビデオ拡張機能 — 有料。日本のストアで ¥120(米ストアでは $0.99)。名前は「ビデオ」ですが、Microsoft 自身が「.heic の画像を表示するには HEVC ビデオ拡張機能が必要」と書いており、静止画にもこれが要ります

PC メーカーによっては最初から入っていることもあるので、まず「フォト」で HEIC を開いてみて、開けるかどうかを確かめるのが早いです。手順の詳細と、それでも開けないときの原因はHEIC が開けないときの対処法にまとめています。

方法4:そもそも iPhone 側で JPEG にしておく

変換の手間を毎回かけたくないなら、撮る側を変えるのが根本的な対処です。

  • これから撮る写真を JPEG にする — 「設定」→「カメラ」→「フォーマット」→「互換性優先」。以後の撮影が JPEG になります。そのぶんファイルサイズは大きくなります。
  • PC に移すときだけ JPEG にする — 「設定」→「写真」→いちばん下の「MacまたはPCに転送」→「自動」。ケーブルで転送するときに変換されます。撮影自体は HEIC のままなので、iPhone の容量は節約できます。iOS 18 以降は設定アプリの構成が変わり、一覧に「写真」が見当たらない場合は「アプリ」の中にあります。

すでに撮ってしまった写真には効かないので、手元の HEIC は方法1〜3 のどれかで変換することになります。

変換すると画質とファイルサイズはどうなるか

画質は、変換時の品質設定しだいです。既定の 90% なら、画面で見比べて違いが分かることはほとんどありません。画質を下げれば軽くなりますが、いちど失った情報は戻らないので、元の HEIC は残しておくほうが安全です。

意外に思われるのがファイルサイズです。JPEG にすると、多くの場合むしろ大きくなります。HEIC は JPEG より新しい圧縮方式で、同じ見た目をより少ないデータで表せるためです。実際に iPhone で撮った 24 メガピクセル(4284×5712)の写真を既定の画質 90% で変換したところ、2.5 MB が 3.2 MBになりました。1.28 倍です。

つまり HEIC から JPEG への変換は、容量を節約するためではなく相手の環境で開けるようにするためのものです。容量を気にするなら、変換した JPEG は用が済んだ時点で消して、元の HEIC を保管しておくのが理にかなっています。

どれを選ぶか

  • 数枚〜数十枚を、いますぐ — 方法1。何も入れずに終わります。
  • 毎日大量に処理する — 方法2。ただし職場ならライセンスの確認を。
  • Windows で HEIC を見られるようにもしたい — 方法3。¥120 を払う価値があるかで判断してください。
  • これから先、同じ手間をなくしたい — 方法4を方法1〜3 と併用。

まとめ

  • 数枚ならブラウザで変換するのがいちばん早い。インストールも登録も不要。
  • 定番のフリーソフトは個人利用のみ無料。職場で使うならライセンスが要る。
  • Windows の「フォト」で開く方法は、必要な拡張機能の片方が有料。
  • iPhone の設定を変えれば、これから撮る写真や PC への転送時に JPEG にできる。
  • JPEG にするとファイルは大きくなる。変換の目的は容量ではなく互換性。

よくある質問

個人利用のつもりで入れたソフトを、仕事でも使ってしまいました。
あとから購入して登録すれば、その時点からは正規の利用になります。IrfanView も XnView も 1 ライセンス単位で買えて、まとめ買いの割引もあります。会社の PC なら、まず情報システム部門に相談するのが早いはずです。ソフトを入れずに済ませたいなら、ブラウザで変換する方法に切り替えてしまうのも手です。
変換すると撮影日や位置情報は残りますか?
残りません。変換後の JPEG に Exif は付かないので、撮影日・撮影地・端末名はすべて落ちます。人に渡す写真としては都合がよい一方、撮影日で整理している場合は変換前のファイルを残しておいてください。写真の向きは変換時に反映されるので、横倒しになることはありません。
会社の PC で、ファイルをサイトにアップロードすることも禁止されています。
このツールはアップロードしません。変換は WebAssembly で読み込んだデコーダがブラウザの中で行い、画像がネットワークに出ることはありません。確かめたい場合は、開発者ツールの「ネットワーク」タブを開いたまま変換してみてください。写真を送っている通信が無いことがその場で分かります。
相手が iPhone なら HEIC のまま送っても大丈夫ですか?
iPhone どうしなら普通に開けます。問題になるのは Windows・古い Android・社内システムへの添付で、そこに出す可能性があるなら先に JPEG にしておくほうが確実です。iPhone から送る場合、メールや一部のアプリは送信時に自動で JPEG に変換しますが、AirDrop やクラウド共有では HEIC のまま渡ります。

この記事を書いた人

Ren

OpenedFile 開発者

OpenedFile を一人で作って運用しています。きっかけは、届いたメールの winmail.dat がどうやっても開けなかったこと。見つかるオンライン変換サービスはどれも「まずファイルをサーバーにアップロードしてください」というものばかりでした。それなら自分で書こうとTNEF パーサをフルスクラッチで実装し、以来このサイトのツールはすべてブラウザ内で完結しています。

OpenedFile について

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