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EML と MSG の違い:Outlook で保存するならどちらを選ぶか

EML と MSG の違いを、中身・開けるアプリ・保存のしかたで比べます。Outlook(従来版・新しい Outlook・Web)、Gmail、Mac のメールで何として保存されるかと、迷ったときの選び方まで。

手元のファイルを開きたい場合

EML も MSG も、このサイトのビューアでそのまま開けます。違いを読む前に中身を確認できます。

ビューアで開く

ブラウザ内で処理し、アップロードは発生しません。

EML も MSG も、メール 1 通をファイルにしたものです。違うのは中身の作りで、EML はメールが送受信されるときの形そのまま、MSG は Outlook が自分の項目をファイルにした形です。この違いが、どのアプリで開けるか、各アプリがどちらの形式で保存するかに出てきます。

手元のファイルが .msg なら、このサイトの MSG ビューアで開けます。

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先に結論

  • 選べるなら EML。新しい Outlook と Web 版では、MSG だけが Microsoft 365 を必要とし、Mac の Outlook も 2026 年 4 月の版より前は MSG を開けません。
  • Windows の従来の Outlook は保存の種類に EML がないので、MSG で保存します。そのときは「Unicode」の方を選びます。
  • 受け取ったファイルが開けないときは、このサイトの EML ビューア・MSG ビューアでブラウザから中身を見られます。

中身の違い(テキストエディタで開くと分かる)

EML は、インターネットのメールの規格(RFC 5322)どおりのテキストです。メモ帳などで開くと、差出人や件名の欄が見えます。次は、このサイトの見本の EML の先頭です。

From: Sample Sender <sender@example.com>
To: Sample Recipient <recipient@example.com>
Subject: =?UTF-8?B?5Zub5Y2K5pyf44Os44Od44O844OI44Gu6YCB5LuY?=
Date: Wed, 25 Feb 2026 10:14:00 +0900
MIME-Version: 1.0
Content-Type: multipart/mixed; boundary="----=_Part_0_1706000000000"

日本語の件名は =?UTF-8?B?…?= という形に変えて書かれていて、そのままでは読めません。本文や添付ファイルも、この後に文字として続きます(添付ファイルは英数字や記号の並びに変換されて入ります)。

MSG は、Microsoft の仕様書([MS-OXMSG])によると「複合ファイル」という形式で、1 つのファイルの中にフォルダーとファイルのような階層を持っています。メールだけでなく、Outlook の予定・連絡先・タスクも同じ形式で保存されます。テキストエディタで開いても読めず、先頭は必ず次の 8 バイトです。

D0 CF 11 E0 A1 B1 1A E1

これは古い Word や Excel のファイル(.doc・.xls)と同じ入れ物の目印です。件名や本文は、この入れ物の中に Outlook の項目の情報として入っています。

EMLMSG
中身メールの規格(RFC 5322・MIME)どおりのテキストOutlook の項目を入れた複合ファイル([MS-OXMSG])
メモ帳で開くと差出人・宛先・件名の欄が見える(日本語の部分は記号の並びになる)読めない
入るものメールメールのほか、予定・連絡先・タスクなど
主に作るアプリGmail、Mac のメール、Mac の Outlook、新しい Outlook などWindows の従来の Outlook

アプリごとの保存のしかた

どのアプリで保存するかで、できるファイルが決まります。各社の資料に書かれている内容は次のとおりです。

アプリ操作できるファイル
従来の Outlook(Windows)メッセージを開き「ファイル」→「名前を付けて保存」→「ファイルの種類」MSG(Unicode/Unicode でない)、HTML など。EML は無い(下記)
新しい Outlook(Windows)「その他の操作」→「名前を付けて保存」EML(Microsoft の記事の題名による。手順の中に形式の記載はない)
Outlook on the web・Outlook.com「その他のアクション」→「ダウンロード」EML または MSG(どちらになるかの記載はない)
Outlook(Mac)手順の記載なしEML(Microsoft の機能一覧で、.eml を開いて保存する機能が「使用可能」。英語版の表記は Open and save .eml file)
Gmailメールを開き「その他」→「メッセージをダウンロード」EML
Mac の「メール」「ファイル」→「別名で保存」でフォーマットを「メッセージソース」に(デスクトップへドラッグしても同じ)EML

出典は、Microsoft の「Outlook メッセージを .eml ファイル、PDF ファイル、または下書きとして保存する」、Gmail のヘルプ、Mac の「メール」のユーザガイド、Microsoft の「Outlook for Mac の機能」です。従来の Outlook の保存の種類について、Microsoft のヘルプは「既定の種類をそのまま使用するか、一覧から別のファイルの種類を選択します」と書くだけで、画面の一覧そのものを載せた Microsoft の資料は見つかりませんでした。Microsoft が開発者向けに公開している保存形式の一覧(Outlook の OlSaveAsType)には EML がありません(ただし、この一覧は画面の一覧と同じではありません)。

どのアプリで開けるか

アプリEMLMSG
従来の Outlook(Windows)開ける開ける
新しい Outlook(Windows)・Outlook on the web開ける開ける(Microsoft 365 サブスクリプションが必要)
Outlook(Mac)開ける(16.58 以降)開ける(2026 年 4 月のバージョン 16.108 から)
Gmailヘルプは「デスクトップ メール クライアントが必要」記述なし
このサイトのビューア(ブラウザ)EML ビューアMSG ビューア

出典は Microsoft の「新しい Outlook と従来の Outlook の機能の比較」「新しい Outlook と Outlook on the web で .eml、.msg、.oft ファイルを開く」「Outlook for Mac の機能」と、Office for Mac のリリースノートです。「記述なし」は、ヘルプに開けるかどうかの記述が見つからなかったものです。

MSG ビューアが Outlook のメッセージを件名・本文・添付2件とともに表示している画面。
画面 このサイトの MSG ビューア。件名・差出人・本文・添付ファイルを取り出し、添付ファイルは保存できます。

このサイトのビューアは、ファイルをサーバーに送らず、ブラウザの中で読み取ります。件名・差出人・宛先・日時・本文を表示し、添付ファイルは 1 つずつでも ZIP にまとめてでも保存できます。EML と MSG のあいだの変換はしません。

MSG で保存するなら「Unicode」を選ぶ

従来の Outlook の「ファイルの種類」には、MSG が 2 つあります。「Unicode」が付く方と付かない方です(Microsoft の開発者向けの一覧では「Outlook Unicode メッセージ形式」と「Outlook メッセージ形式」)。

Microsoft のヘルプは、Unicode を「世界中のほとんどの文書言語を 1 つの文字セットで表す」文字コードと説明し、ほかの言語で動くコンピューターで Outlook を使う人とメッセージをやり取りする場合に Unicode を使える、としています。Unicode でない MSG は、件名やテキストの本文など、文字列の項目をすべて特定の言語向けの文字コード(コードページ)で持ちます(Microsoft の仕様書 [MS-OXMSG])。どの文字コードかは文字列そのものには書かれていないので([MS-OXCDATA])、読む側の想定が違うと文字化けすることがあります。

毎回 Unicode で保存したいときは、「ファイル」→「オプション」→「メール」の「メッセージの保存」で「Unicode 形式を使用する」をオンにします(同じ Microsoft の記事より)。

手元にあるのが .msg なら

Outlook が無くても、このサイトの MSG ビューアで件名・本文・添付ファイルを確認できます。Unicode の MSG も、そうでない日本語の MSG も読めます。

MSG ビューアで開く

添付ファイルは個別にも、ZIP でまとめても保存できます。

迷ったときの選び方

  • 人に渡す・あとで別のアプリで見る — 選べるなら EML。新しい Outlook と Web 版では Microsoft 365 なしで開け(MSG は要ります)、Mac の Outlook も 16.58 以降なら開けます(MSG は 16.108 から)。
  • Windows の従来の Outlook しかない — EML は選べないので MSG(Unicode)で保存します。相手が Outlook を持っていなければ、このサイトの MSG ビューアを案内できます。
  • Outlook の予定や連絡先もファイルにしたい — MSG なら同じ形式で保存できます。EML はメールの形式なので、予定や連絡先は入りません。予定の .ics や連絡先の .vcf という標準の形式もあり、Microsoft の開発者向けの保存形式の一覧にも含まれています。

よくある質問

Mac で .msg を開けますか?
Mac の Outlook なら、2026 年 4 月のバージョン 16.108 から開けます(Microsoft のリリースノート)。Mac の「メール」で .msg を開く方法は、Apple のヘルプには見当たりません。Outlook が無い場合は、このサイトの MSG ビューアでブラウザから開けます。
新しい Outlook で .msg をダブルクリックしても開きません。
Microsoft は、ダブルクリックしてもファイルが新しい Outlook で開かない場合は、.msg の既定のアプリになっていない可能性があるとして、Windows の既定のアプリの設定を変えるよう案内しています。また、新しい Outlook と Outlook on the web で .msg を開くには、アカウントが Microsoft 365 サブスクリプションの対象である必要があります(.eml にはこの条件がありません)。

この記事を書いた人

Ren

OpenedFile 開発者

OpenedFile を一人で作って運用しています。きっかけは、届いたメールの winmail.dat がどうやっても開けなかったこと。見つかるオンライン変換サービスはどれも「まずファイルをサーバーにアップロードしてください」というものばかりでした。それなら自分で書こうとTNEF パーサをフルスクラッチで実装し、以来このサイトのツールはすべてブラウザ内で完結しています。

OpenedFile について

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